閉じる 海外演奏旅行記　クロアチア・ハンガリー
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ブダペスト　歩き記 -1
山吉一成    
今日は１日自由行動の日。殆んどの人はドナウ川クルーズへ。私もドナウ川クルーズは大変魅力的でしたが、新しい街へ来たら出来るだけ自分の足で歩いて見ることにしているので、天気も良いし今日も思い切って一人で街を歩くことにしました。
　
８時３０分ホテルを出発。エルジェーベト橋（エリザベート橋）めがけて歩き始めました。昨日バスで通った道です。ゆっくり歩いて橋まで３０分。ドナウ川がきらきら光っています。向かい側の王宮の丘やゲッレールトの丘をカメラに収めます。
　
エルジェーベト橋の歩道は立派ですが、歩く人は少ないようです。ブダ側へ着くと小さな公園があって、川に沿った道に出ます。今度はペスト側の写真を撮って土手の道を歩きます。ここも歩道と自転車道が並んで作られていて、結構自転車が通り過ぎます。くさり橋まで来ると、王宮の丘へ登るケーブルカーがあります。片道700ft、切符売り場に2,000ft札を出すと、なにやら言われるが分かりません。首をかしげると、指で上を指すので、ああそうかとこちらも指を上に向けて、「Up Only！」と叫ぶと、片道の切符とおつりをくれました。
王宮の庭園からくさり橋・ドナウ川を望む
ケーブルカーは小さな箱が３室、内２室には二人ずつ乗っています。空いている箱に入るとまもなく発車。１分とはかかりませんでした。高尾山のケーブルカーに比べると随分高いなという感じです。
　
終点は王宮の前。９時半、ホテルを出て丁度１時間です。川の向こうに拡がるペスト地区の写真を撮って、すぐ横に開いている王宮の庭園へと入ります。広々していて見晴らしも良く、観光客らしい人たちが結構大勢歩いていました。王宮は美術館や博物館になっていますが、10時開場なのでまだ入れません。庭園でペスト側の景色を眺めて、中庭を通って王宮におさらば。
　
昨日入ったマーチェーシュ教会の方へ向かいます。途中の道の両側には民家や商家が並んだ街になっていますが、教会に近づくと観光客がわんさと増えてきます。暑い日差しを避けて教会で少し休み、漁夫の砦から下を眺め、更に丘の上を歩きます。案内書を見ながら「音楽史博物館」を探しあて中へ入ろうとしたら、入口にいる人が、「No! No! Close」ということで残念ながら入館できませんでした。
　
対岸の国会議事堂
丘の北端のウイーン門から外に出ると静かな公園。その下は住宅街です。見晴らしもいいし、街の中心部にも近いし、高級住宅街でしょう。静かな住宅街をゆっくり下っていきます。地図を見ながら歩くのですが、曲がったりしていてなかなか川岸に着きません。漸く降りついた所は国会議事堂の対岸に近いところでした。くさり橋は遥かかなたです。自転車をかわしながら川沿いの道を歩きます。対岸の景色は素晴らしい、ちっとも見飽きません。
　
漸くくさり橋を渡り終えると丁度11時。実は、「音楽史博物館」が閉館と知った時に、早く下に降りて、11時発のクルーズに行きたいと思ったのですが、途中迷って遅くなってしまいました。丁度11時ならクルーズ出発の時間だから、その船の写真を撮ろうと思い立ち、橋の南側に移ろうと橋を降りたとたん１隻の遊覧船が目の前を通っていきます。あわててシャッターを切りましたが、どうも違ったようです。それからも小さい船、少し大きい船が通り過ぎていきました。