閉じる 海外演奏旅行記　クロアチア・ハンガリー
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Ⅱ．ザグレブ→ブダペスト→ブダオルス

ｏ　５月９日（水）
今日はクロアチアから、ハンガリーへの移動日。ザグレブの朝は曇り空。予定より早く8時20分ホテル発。すぐ郊外に出て、坦々とした平地を走ります。所々広い麦畑がありますが、ただの草原も多いようです。クロアチアでは牧畜の様子がほとんど見られませんでした。２時間くらい走ってドライブインでトイレ休憩。閑散としたドライブインです。開いているのか閉まっているのか分からないような店。クロアチアはとにかく人口が少ないようです。スペインのドライブインでは、その土地で作った食品など売っていましたが、ここは都会の大量生産品が並んでいるだけで一寸興ざめです。
　
クロアチアの印象は？　ザグレブは緑の多い、きれいで静かな街でした。リエカは山が迫っていて狭い土地にびっしりと家が建てられている忙しそうな街でした。ザグレブ－リエカ間、ザグレブ－ハンガリー間も町や村落が少なく、広大な山野という感じです。帰国後調べてみると、クロアチアの面積は九州の1.5倍、人口は九州の1/3ということのようですから人が少ないのでしょう。市内の銅像・遺物等から歴史の厳しさを感じました。
　
ドライブインをでて少し行くと国境。EC内では、国境は無いようなものでしたが、ここは厳しかった。クロアチア側の国境の税関に着くと、前に止まっているバスがチェック中でなかなか動かずじっと待たされます。前のバスが動き出すと税関の係員がバスに乗り込んできて、先ずパスポートのチェック。パスポートの顔写真のページを開けさせて、写真と本人を一人一人チェックします。その後パスポートを全部持っていって、しばらくして戻ってきました。中を見ると出国印は押してありませんでした。
クロアチア国境ゲート-出国（左は入国する車） ハンガリー国境ゲート-入国

漸く出発。　少し行くと今度はハンガリー側の税関。矢張り係員が乗り込んできてパスポートを全部持っていって、入国印（これはｅｃの統一様式で押してありました）を押して返してくれました。その間約１時間。旅行者にとってｅｃ統一の有難さは、通貨の統一ばかりでなく通関の簡素化もあることが実感できました。ウイーン･ブダペスト空港の身体チェックの厳しさ、ここの通関の厳しさは、この近辺諸国における民族紛争の厳しさ・テロに対する警戒を現しているものと思います。いろいろと嫌な事件の起きる最近の日本ですが、国際的には平和な国ということでしょう。
　
バラトン湖のほとりで
ハンガリーに入るとクロアチアよりも道筋に民家が多く目に入ってきました。昼過ぎに観光地として有名なケストヘイの町に入り、レストランで川ますの昼食。終ってバスは近くのバロトン湖へ回りましたが、曇り空のバラトン湖はあまりパットしませんでした。この辺はウイーンにも近く、オーストリア･ドイツからの観光客が多いようで、ドイツ語が幅を利かせています。
　
それから又３時間近く、バスはハンガリーの農村を走り、５時半に漸くブダペストのホテルに到着しました。航空機の１１時間はきついけど、バスの９時間も結構くたびれますね。ブダペストのホテル　Novotel centrum は、街の中心に近く位置し、近くに手頃なスーパーもあって買い物にも便利なホテルでした。レストランも立派、夕食もこのレストランということでゆっくり出来た１日でした。
ブダペスト市街