閉じる 海外演奏旅行記　クロアチア・ハンガリー
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リエカの演奏会と両都市交流確認書調印式
野村勇雄    

ザグレブからバスで３時間余りハイウエイを走り、川崎市の姉妹都市リエカに到着。ホテル前で降りると阿部市長ほか川崎市の使節団一行が我々を出迎えてくれました　そしてリエカ市海洋博物館ホールでの夜７時からの演奏会はリエカ市長、更に白川駐クロアチア日本大使夫妻も臨席し、今迄の演奏会とは趣が変わって我々が文化施設団の一員として参加したという印象を強く持ちました。
　
つまり、我々は文化使節として日本の歌を紹介するのだという使命感のようなものを強く感じた次第です。　演奏自体は、長旅の疲れもあって出来の良いものではありませんでしたが、百人余りの聴衆は暖かい拍手で応えてくれました。
　
先方のJeka Primoria（40名程度の混声）は声の美しさというよりは馬力で歌うタイプで、上手な合唱団とはいえませんが、３曲目のタンブリンを叩きながら歌う曲は東欧の匂いがして面白く聴くことができました。
終了後の懇親会も演奏会同様先方のホスピタリテイが感じられ、暖かい雰囲気でした。白川大使によると、クロアチアは親日的で非常に住みやすいとのことです。クロアチアは歴史的には周囲の国からの圧迫に苦しむことが多く、温和な国民性とは思われませんが、日本との関係が良いのは過去に両国が敵対関係になかったことによるものかも知れません。いずれにしても結構なことです。
　
翌日午前の姉妹都市３０周年記念セレモニーでも我々は日本の歌を３曲歌いましたが、先方はKURAPA LUKAという８名の女声合唱団が素晴らしいアカペラを聴かせてくれました。片野先生もプロだろうと言われてましたが、発声、表情とも申し分なく、上手な合唱団が数多くクロアチアにあることを予想させるものでした。
　
帰国後、ガール・スカウトの仕事で５回もリエカへ行ったという人がいることを知りました。リエカの人達は我々が思っている以上に川崎に親近感を持っているのかも知れません。