閉じる	海外演奏旅行記　ポルトガル・スペイン
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Ｏ ４月２９日（土）　グラナダ～コルドバ　快晴   さすがに朝寝坊のスケジュールとなりましたが、朝早く起きて買い物にでた人も多いようです。ホテルの前に大きなスーパーがあり、手軽なものや今日１日の「水」を仕入れた人が多かったようです。毎日暑いし、乾燥しているので「水」は必携品。500mlのペットボトルが、安いところで0.5ユーロ。高いところは2.0ユーロ位。ホテルの食事のときの飲み物も、グラスビール・グラスワイン・ジュース･水、いずれも２ユーロ位で同じ値段です。日本の「水はただ」の常識はこちらでは通用しません。 （１ユーロは大体１５０円位でした）   バスは１１時半出発。途中「寄木細工」の店によります。「寄木細工」もこの地方の特産だそうで精巧な品物がたくさん並んでいました。又スペインを代表する陶磁器の「LLADRO」の素晴らしい商品もたくさん陳列されていました。   いよいよアルハンブラ宮殿へと向かいます。まず丘の上の夏の離宮ヘネラリーフェへ入ります。今日も快晴に恵まれ、庭園もきれいですし、丘の上からの展望も素晴らしい。離宮から降りて宮殿へ。ガイドさんの話しでは、最近アルハンブラ宮殿では、入場者を制限し始めて、入場券を手に入れるのが大変になったし、入場券は入場の時間が決まっていてその時間にしか入れないようになっているとのことでした。ここは純粋のイスラムの宮殿。セビリアのアルカーサルとは違ったイスラムの贅を尽くした宮殿の豪勢さを見て回りました。   宮殿を出て昼食のレストランへ。見晴らしもよく、食後にガイドのLUCIAさんの友人の大学生のバンド演奏もありました。   午後はコルドバへ向かいます。バスの両側は一面のオリーブの畑（林）。スペインはヨーロッパ最大のオリーブの生産国です。それから街の中の街路樹にオレンジの木が多かったのも印象的でした。食べておいしいオレンジとおいしくないオレンジがあり、葉っぱで見分けがつくそうです。ホテルのオレンジジュースはとてもおいしかったし、生で置いてあるのを剥いて食べてもおいしかった。おいしくないオレンジはマーマレードにするのだそうです。コルドバ県の畑の５０％はオリーブ畑。その次に多いのはひまわりの畑です。スペインの中部へ行くとひまわりの畑が多くなり、ひまわり油もスペインの主要な生産物だそうです。途中のドライブインではオリーブオイルや水の大安売り。目の前で絞ってくれたオレンジジュースも最高においしかったです。   コルドバへ夕方着いて、世界遺産の旧市街にあるレストランへ。城壁の横でバスを降りて迷路のような道を歩いてAlmudainaというガイドさんお勧めのレストランに入りました。「牛テールの煮込み」おいしかったですね。この迷路のような道はユダヤ人街でこれも世界遺産。夕食後も、迷路のような道をそぞろ歩き。ホテルの前の公園に出ます。コルドバもお祭りで大勢の人出。子供のフラメンコ大会もあって盛り上がっていました。

私のポルトガル･スペイン音楽の旅（３）             柴田一夫   演奏会が終って観光も気兼ねなく十分楽しめる。２９日のグラナダはアルハンブラ宮殿がメイン。３０日午前のコルドバはメスキータに花の小径。午後は新幹線ＡＶＥでマドリッド。到着後はプラド美術館見学．５月１日、仲間４名と私でアビラの城壁と大聖堂見学。その付属の宝物館にある美術品の中で、一人では抱えきれない大きさの大型の中世の楽譜（グレゴリアン・チャントの記譜が描いてある）があって驚いた。又お土産にポルトガルかスペインの楽譜が欲しいとマドリッドの書店に入ったが見つけることは出来なかった。   今回の旅行で、山吉さんから音楽会についてレポートをと依頼されたが、そうならば初めからよく観察しておけばよかったと反省している。ご要望にこたえる文章にならなくても、私の見た印象記は上述のような文であり一応まとめてみた。この旅で私の得たものは登混の海外演奏で集まった団員の皆様と親しくなったことが第一の収穫であった。そして今回初めての方々、以前ご一緒だった方々とコーラスできたことは大きな喜びであった。同じメンバーで再びという訳にならなくても次の海外演奏を夢見たい。   ５月２日は機上。５月３日の朝７時３０分、成田に無事到着。これで１０日間にわたる私の音楽の旅も幕を閉じることになった。