閉じる	海外演奏旅行記　ポルトガル・スペイン
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Ｏ ４月２８日（金）　セビリア～ミハス　快晴    今朝も起きるとすぐ荷物出し。毎朝なので慌しいですね。セビリアを出てミハス経由でグラナダ行き、そして演奏会と忙しい１日です。昨日と同じような広々とした牧草地とオリーブ畑の中をバスは進みます。途中のトイレ休憩のドライブイン。地元で取れたオリーブオイルやジャムなどお買い得品が並んでいます。日本のドライブインは、地元の品物よりもどこかで大量生産した商品が多く並んでいますが、ヨーロッパのドライブインはその地方の商品が多く買い物が楽しみです。私も重いけどジャムを買い込みました。しばらく行くと山の中にバスは入っていきます。峠を越え、マラガを過ぎるといよいよ地中海沿いの道、時々真青な地中海が見えてきました。ミハスは急な坂道を登った山の中腹の町。途中にも別荘らしき建物がたくさんあります。     ミハスの街の真中で降りて１時間半の自由時間。早く食べさせてくれる店を探さないと街を歩く時間がなくなると言い乍ら思い思いに散らばっていきます。私は銀行で両替をして食事をしたらあと十数分。セバスチャン通りの入口までしか行けませんでした。 小野さんの「ミハス」を読んでください。 ミハスの街中で

青い空･白い壁、ミハス      　　　小野博茂   旅は五日目。今夕はグラダナで演奏会のある日。出来るだけ早い現地到着を目指し急ぎ足の一日になるとのこと。朝セビリアを出て一路コスタ・デル・ソル（太陽海岸）に向け、広大な丘陵地帯に拡がるオリーブ畑の中をバスは走ります。連日好天に恵まれ夏を思わせる陽気ですが、湿度が低いせいか快適な暑さです。車窓の景色が丘陵から山並みに変わる頃、ようやく昼食の時間が近付いてきました。フト気が付くと山の向こうに地中海が拡がって、バスの中は歓声が・・・。アンダルシア沿岸部、世界的に有名な高級リゾート地コスタ・デル・ソルの真中に出てきたのです。   バスは地中海を左に見ながらしばらく走り、右手のかなり勾配のある道を登り上った、海を見晴らす丘の中腹に白壁の村・ミハスはありました。ヨーロッパの多くの観光地同様、ここでも馬車がタクシー代わり、バスを降りた我々をまず歓迎したのは馬の落し物の香りでした。自由時間は１時間半。この間に昼食･観光･買い物を済ませねばなりません。   「腹が減っては戦ができぬ」　メインロード「セバスチャン通り」を目指し狭い階段道を登り上がり三々五々ブラブラ歩きをしながら良さそうな店探しが始まりました。我々５人（曽我、細野、松本、森川、私）はセバスチャン通り入口のバールで、魚介カラ揚げ、小型エスカルゴ煮物、野菜サラダとパン、そしてグラスビール一杯、愛想の良い店で料理も手早く満足できる昼食でした。他の皆さんはどうだったのでしょうか？（何でも料理が出来上がるのが遅く、食事だけで自由時間が終ってしまったグループもあったとか・・・）   昼食後、展望台に向かう面々と別れ、私は一人で妻から依頼された買い物、魔法使いの陶製人形を売る店探しに入りました。手書きの地図を頼りに似たような土産物屋を次々に見て回りましたが、ナカナカ見付かりません。ようやく「らしき物」を見付けた時には集合時間が迫っており、展望台に向かう余裕はありませんでした。行きに通った階段道を急いで辿り、バス乗り場に戻って私の今回のミハスは終りました。さてバスの中で、「水のいのち」の暗譜のおさらいでもしようかな。