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台 湾 演 奏 旅 行 記-1   団長代行  山吉一成     ５月５日（月） 「午前8時成田集合」というのはきついですね。 「始発電車で来ました」という人も多かったようです。出発直前の根村団長の急病による不参加という　アクシデントがありましたが、ほぼ定刻に全員揃い、出国手続きをすませて機内へ乗り込みます。大型連休中とあって滑走路で20分待たされて上空へ。窓から下を見ると雲ばかり。台湾へ着くまで下界の景色を見ることが出来ませんでした。目的地の台湾も小雨模様。 龍山寺 台北の市内に入って最初に訪れたのは、「龍山寺」。1738年創建と台北で最も古いお寺です。 本尊は観世音菩薩ですが、三国志で有名な関羽など道教の神様も祭られています。建物は赤を中心とした極彩色に彩られた中国風のお寺です。 お参りする箇所が７個所あり、土地の人たちは太いお線香を７本買って果物等のお供えとともにお参りしています。最も台湾らしい場所です。 台湾民主記念館 次にバスを降りたのは、「台湾民主記念館」。　 つい前年までは「中正記念堂」といって蒋介石の業績を讃える建物でした。 蒋介石は日中戦争の時の中国の総統です。日本の敗戦後、中国は蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党との内戦になり、共産党が勝って蒋介石は日本から中国に返還された台湾に逃げ込み、そこで総統として台湾の支配者となりました。 その死後その業績を讃えるということで、市の中心部に広々とした立派な記念館が作られたのですが、最近は蒋介石に対する評価が変わってきて、この記念館も名称が変わり、台湾の民主化を記念する建物になりました。２階には巨大な蒋介石の坐像が置かれていますが、中には国民党に反対するプラカードもいくつかあり、台湾の複雑な国民感情・政治情勢が表れています。 次にバスが止まったのは土産物店。 奥へ案内され、おいしいウーロン茶と台湾ならではのドライフルーツのお菓子の接待。 勿論お土産を買って貰うためのサービスですが迫力がありました。台湾でのお土産の定番は台湾産のウーロン茶です。私は十数年前、仕事の関係で毎年台湾へ出張していましたが、その時買ったり貰ったりした缶に密封されたウーロン茶は今でも香りもしっかりしていておいしく飲んでいます。中国本土のウーロン茶よりおいしいと思っています。 お茶ばかりでなくいろいろな工芸品等もあり、店の勧め方も上手で、殆んどの人がこの店で買物をしました。お土産物店を出て少し市内を回ってホテル着。ホテルは町の中心部。台北駅前です。 一休みをして、夕食はホテルを出て台湾料理の店「欣葉」へ。台湾料理も中華料理の系統ですが、本土の中華料理に比べると、脂っこさが少なくややあっさりした感じ。そして次から次へとさっさと料理が運ばれてきます。 中華料理というとゆっくりとお皿が出てくる印象が強いのですが、台湾料理はスピーディです。日本人の舌に合っていておいしく頂きました。