閉じる	海外演奏旅行記　イタリア
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☆　３月２８日 　Ｏ　ペ－ザロ フォッサンブロ－ネの演奏会の翌日は日曜日、久しぶりにゆっくり眠って、午前中ペ－ザロの街を歩きました。 ペ－ザロは、ロ－マとヴェネチアの中間位に位置する、アドリア海に面した静かな町です。ロ－マ時代に既に重要な都市だったという歴史を持ち、その後もいくつかの宮廷がここに本拠を置きました。古い城壁や１５世紀に建てられた宮殿が今も残っています。音楽的には、ロッシ－ニの生まれた土地として有名です。 ホテルで街の案内図を貰って街に出ます。海岸へ出ると広いきれいな砂浜。波もなく穏やかな青いアドリア海の海原が広がっています。海岸にあるリベルタ広場に、ロ－マのヴァチカン博物館の中庭にあったモニュメントと同じものが置いてあったのに驚きました。街の中は日曜日なので商店は休みです。市の中心の目抜き通りは、ロッシ－ニ通りと名付けられており、その真中にロッシ－ニの生家がありました。内部には肖像画や写真、記念品などが飾られています。館内は Noboritoご一行様で一杯でした。近くにはロッシ－ニ音楽学校、ロッシ－ニ劇場とまさにロッシ－ニの街という感じです。１時間ほど街の中を歩きましたが、古い城壁の横の通りの桜並木が丁度満開だったのが印象的でした。海岸に近い Bar（バ－ル＝コ－ヒ－ショップ兼軽食堂）で食べたシ－フ－ド・パスタもなかなかの味でした。 　Ｏ　フェルミニャ－ノ フェルミニャ－ノはフォッサンブロ－ネの西北にある小さい市です。人口７千人、フォッサンブロ－ネは９千人です。フェルミニャ－ノに着いたのは午後３時。 主催者のG.Giovannini合唱団の関係者に出迎えられ市内見学に案内してもらいました。この市も紀元前のロ－マ時代の古戦場址で、当時に作られた橋と中世に作られた物見塔などが市のシンボルとなっています。水が豊富なので、近世に製紙工場や繊維工場が栄えました。そうした古い町と現代的な住宅街が両立している静かな町です。 町の所々に今夜のコンサ－トのポスタ－が貼ってありました。住宅街の外れにあるG.Giovannini合唱団の事務所・練習場に案内されました。市に関係した団体が入っていて、多摩市民館視聴覚室の半分か2/3位の専用の部屋を持っていることには感心しました。頂いた資料によるとG.Giovannini合唱団は1974年設立。初代の指揮者の名前をとっています。ルネッサンス　クラシカル　ポリフォニ－を得意としていて、練習場のボ－ドには Palestrinaや Josquin des-Prezなどおなじみの名前と曲名が並んでいました。教会や市の催しでも歌っているようです。ドイツ・スペイン・ギリシャ・チェッコ等欧州の各地への演奏旅行の時の写真がたくさん壁に貼ってありました。 今日のコンサ－トの会場の教会はDuomo di Fermignanoという、市の一番大きな教会ですが、新しい建物なので祭壇は昨日と違ってすっきりとしています。地下に部屋がいくつかあって着替えや練習ができるのは便利でした。４時半から６時までみっちりと練習をして６時半からコンサ－ト。