閉じる	海外演奏旅行記　イタリア
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会場の教会は Chiesa di San Filippoという 15～16 世紀の建物で、祭壇は素晴らしい装飾と彫刻で飾られています。しかし天井が高い石造の建物の中の寒さは、また想像以上でした。じっとしていては寒くてたまらないので、持ってきた衣装を全部着込んでのリハ－サルです。とうとう舞台で全曲のリハ－サルをしました。歌っている間は寒さを忘れます。定刻を過ぎたけれども、お客さんはまだチラホラ。教会の中の椅子席百数十の２割か３割かなという感じです。ちょっと寂しいなと寒さにふるえながら感じました。 21時を少し遅れて市の関係者の挨拶でコンサ－トは始まりました。今日は交歓演奏会ではなく、市主催の｢登混｣のコンサ－トです。 プログラムには 　　Concerto del Coro Giapponese 　　　"Choir Noborito Mixed" とあります。 演奏曲も 　　Parte 1．日本の歌 　　Parte 2．ア・カペラ 　　Parte 3．水のいのち とフルコ－スです。 素晴らしい舞台の上、寒いので最初は少しりきんで響きすぎたようですが、だんだんと落着き、最後の「水のいのち」では大分声も揃って、アンコ－ルに「そうらん節」と「オ－ソレミオ」を気持ち良く歌い、大分増えたお客さんから盛んな拍手を頂きました。 コンサ－トの終了が22時40分。走るようにして元の建物に戻り、着替えをしました。２３時から市の歓迎パ－ティが始まりました。着替えをした建物の部屋をいくつか使って、市の関係者など大勢の方が、机の上にワインやいろんなパスタを並べて歓迎して下さいました。お腹もすいたし、寒いし、一同テ－ブルに殺到しました。 いくつかのご挨拶を聞きながらパスタを摘みワインを飲んで漸く暖まりました。市の関係者の方も遅くまで大勢つきあってサ－ビスして頂きましたが、なにしろイタリア語は、お早ようBuon giorno　有難う Grazie 位しか知らないのですから、料理を貰ってグラチェ、ワインを注いで貰ってグラチェ、何でもグラチエ一本のパ－ティでした。 お開きになったのが 12時、ペ－ザロのホテルに着いたのが昨日の時計なら午前１時。今日の時計だと午前２時というややこしさ。サマ－タイムへの切替え日でした。フォッサンブロ－ネの１日も、忘れられない１日です。