閉じる		海外演奏旅行記　クロアチア・ハンガリー
目 次	表 紙	P-１	P-２	P-３	P-４	P-５	P-６	付-１	P-７	次 頁→

うるわしのクロアチア・ハンガリー （K.I.F.A.としての演奏旅行）

団長　根村道子

｢来年，川崎市とクロアチアのリエカ市と姉妹都市提携３０周年になるので、現地でコンサートをしませんか｣と川崎市からお話があったのは、‘０６年の秋口でした。のぼこんは２～３年毎に海外演奏旅行に行っているので、今度行くならクロアチアへ　・・・ということのようでした。ところが“のぼこん“は、’06年の5月にスペインとポルトガルへ行ってきたばかり。２年続きは少々きついと迷うところはありました。　が、毎年“のぼこん“のチャリティコンサートで後援していただいていることでもあり、お役にたつのなら、との気持ちもあって行くことにしたのでした。そしてどうせ行くのならいつものようにもう１カ国、と考えていたところ、ハンガリーで芸術祭参加のお話があり、２カ国での演奏会となりました。そんなわけで、川崎市からK.I.F.A.(国際親善使節)の証をいただき、多少の使命感を持ちながら出発したのでした。 　 リエカの５つ星というホテルを楽しみにその前に着いた時、折よく阿部市長さんがいらして記念写真を撮り、視察団の方々とご挨拶を交し、親善視察団としての行事の幕開けを感じたのでした。リエカの旧知事公邸での記念コンサートは盛会裡に終わり、翌日の両市長や白川駐クロアチア大使出席の調印式にも出席して歌った後、次のコンサート地、ハンガリーへ出発しました。 　 ハンガリーのブダオルス市では、既に芸術祭の立派なプログラムに大きな写真入りで紹介されており、市を挙げて歓迎してくださいました。こちらでもコンサートは満員で日本の歌を熱心に聴いて下さいました。 　 クロアチアもハンガリーも、現地の合唱団は　それぞれ約６０名で、レベルの高い合唱団と共演させていただいたのは幸せでした。演奏会終了後、両市とも盛大なパーティを開いてくださり、メンバーがそれぞれ持参したお土産をあけて、片言や身振り手振りで説明するなど、いつものように　大いに盛り上がりました。　リエカでは一人一人に大きな花束と匂い袋をいただき、ブダオロスではなんと、“NOBORITO”のラベルを貼ったトカイワインを作り、これも一人１本ずつお土産に頂きました。 　 どこの国へ行っても、合唱の世界は垣根が無く温かく迎え、心を込めた手作りの演奏会やおもてなしをしてくださいます。私たちにもそんな機会があるときは、同じようにしてあげたいものです。 　 長くなるので、歴史ある美しい国々での観光のお話などは、次の頁に譲りましょう。とにかく　今回もお陰様で全員無事に帰国いたしました。海外演奏旅行も、６～７回になると、片野先生を中心とした根村・山吉コンビも呼吸が合い、多少のアクシデントにも驚かずそれなりの対処ができるようになりました。それも、もちろん、参加の皆様のご協力のお陰であることは言うまでもありません。片野先生、井熊先生、参加の皆様、そしてこの機会を与えてくださった川崎市関係の方々に、改めて心から感謝申し上げます。 ありがとうございました。